Smallpdf の代わりに使える無料 PDF ツール10選【2026年版・登録不要】

Smallpdf、使ったことがある人は多いと思います。画面はすっきりしていて、処理も速い。基本的な PDF 操作はひと通りこなせる、よくできたサービスです。
ただ、途中で気づいて「え、そうなの?」となる人が多いのがこの点。無料プランは 1日に2ファイルまで しか処理できません。それ以上やりたければ月15ドル(年払いなら月10ドル)のサブスクが必要になります。
PDF を結合したり圧縮したりするのなんて、たまにしか発生しない人がほとんどではないでしょうか。そのためだけに月額を払うのは正直もったいない。逆に毎日のように使う人なら、数秒で終わる作業に課金し続けるのもなんだか釈然としません。
そこで、無料を謳う PDF ツールを20本以上、実際に手を動かして試してみました。隠れた回数制限がなく、突然の課金壁もなく、ウォーターマークも入らない——そういう「本当に無料」なものだけを残した結果が、この10選です。
選んだ基準
ピックアップにあたって、こういう条件をクリアしているものだけを残しました。
- 本当に無料 — 「2回まで無料」や「ウォーターマーク付きで無料」は除外
- 登録不要 — 開いてすぐ使えること
- 基本操作を網羅 — 最低限、結合・分割・圧縮・変換ができる
- 出力品質がまとも — 圧縮しても読める、変換してもレイアウトが崩れない
- プライバシーへの配慮 — ブラウザ内で処理するものは加点
1. Filuni
サイト: filuni.com
Filuni は PDF だけにとどまりません。12カテゴリにまたがる 121個の無料ツール をまとめた、いわばファイル作業の総合工具箱です。PDF・画像・動画・音声・Office 変換・開発者ツール・テキスト処理など、扱える範囲が広い。
PDF まわりのツール: 結合、分割、圧縮、Word 変換、Excel 変換、画像変換、ウォーターマーク追加、ページ番号付け、ページ回転。
ただ、本当の強みは PDF 以外にあります。画像圧縮、動画変換、QR コード生成、JWT デコーダー、正規表現テスター、各種計算ツールまで揃っているので、ファイルをよく扱う人ほど「タブをあちこち開かなくて済む」ありがたみが効いてきます。
良い点:
- 121ツール、すべて無料、1日の回数制限なし
- アカウント不要
- ブラウザ内処理なので、ファイルが端末から出ない
- 画面が軽くて速い
- 英語・中国語・日本語に対応
気になる点:
- 比較的新しいサービスなので、口コミやコミュニティはこれから
- デスクトップアプリはなし(ブラウザ専用)
こんな人に: PDF に限らず、ファイル作業はこのブックマーク1つで済ませたい人。
2. PDF24
サイト: tools.pdf24.org
PDF24 は「昔ながらの無料 PDF ツール」に一番近い存在です。長く運営されていて、本当に制限なく無料。デスクトップ版や法人向けで収益を上げているので、オンラインツールは無料のまま保たれています。
良い点:
- 完全無料、上限なし
- ツールの数が多い(PDF 系30種類超)
- デスクトップアプリあり
- 安定していて、メンテナンスもしっかり
気になる点:
- PDF 専用——画像・動画・開発者ツールはなし
- 新しい競合と比べると見た目が古め
- 一部のツールは処理が遅い
こんな人に: PDF ツールだけ使えればよくて、実績ある定番が安心という人。
3. PDFgear
サイト: pdfgear.com
PDFgear はオンラインツールに加えて、しっかりしたデスクトップ PDF エディタを持っています。オンライン版は登録不要・無料、しかもデスクトップアプリまで無料というのは、フル機能エディタとしてはかなり珍しい。
良い点:
- デスクトップ PDF エディタが無料——この分野では異例
- ウォーターマークも使用制限もなし
- 文書解析の AI コパイロット機能
- 変換品質が良い
気になる点:
- オンラインツールの数は PDF24 や Filuni より少なめ
- AI 機能はネット接続が必要
こんな人に: オンラインツールと合わせて、無料のデスクトップ PDF エディタも欲しい人。
4. Stirling PDF
サイト: github.com/Stirling-Tools/Stirling-PDF
Stirling PDF はオープンソースの自己ホスト型。プライバシー最優先で、Docker を触るのが苦でなければこれが最高峰です。ファイルが自分のサーバーから一歩も外に出ません。
良い点:
- オープンソース(AGPL)
- 自己ホスト——プライバシーは最大
- 40種類超の PDF 操作
- 開発が活発
気になる点:
- 動かすのに Docker が必要——技術者向け
- ホスティング版はなし(自分で立てる)
- 構築に15〜30分かかる
こんな人に: 技術者・開発者、機密文書を扱うプライバシー重視の組織。
5. Sejda
サイト: sejda.com
Sejda は画面がきれいで、PDF の本文テキスト編集(注釈ではなく実際の文字編集)といった込み入った作業も、無料枠でそこそここなせます。
良い点:
- PDF 内の文字をそのまま編集できる(無料ツールでは貴重)
- すっきりした今風の画面
- デスクトップアプリあり
気になる点:
- 無料枠は1時間あたり3タスクまで
- 無料枠は50MB・200ページ制限
- 一部機能は登録が必要
こんな人に: PDF の中身の文字を直接直したい人。
6. PDF Candy
サイト: pdfcandy.com
PDF Candy は基本をしっかり押さえつつ、画面がシンプル。オフライン用のデスクトップ版もあります。
良い点:
- 44ツールを用意
- オフライン用のデスクトップ版あり
- ごちゃごちゃしないシンプルな画面
気になる点:
- 無料のオンライン枠には1時間あたりのタスク制限あり
- 一部の高度な機能は有料のみ
- 変換品質にムラがある
こんな人に: たまに使う程度で、シンプルな画面がいい人。
7. iLovePDF
サイト: ilovepdf.com
iLovePDF は Smallpdf の一番直接的なライバル。画面構成もツールも似ていて、そして大事な点として——無料枠が Smallpdf より寛容です。
良い点:
- よくある PDF 操作はすべて網羅
- 変換品質が良い
- バッチ処理に対応
- モバイルアプリあり
気になる点:
- 無料枠にも制限はある(Smallpdf よりは緩い)
- 一部機能は登録が必要
- ファイルはサーバーにアップロードされる
こんな人に: Smallpdf に近い使い心地で、もう少し制限が緩いものが欲しい人。
8. PDFsam
サイト: pdfsam.org
PDFsam(PDF Split and Merge)は無料・オープンソースのデスクトップアプリ。オンラインツールではありませんが、結合・分割・回転・抽出を一切の制限なくこなせるので、この一覧に入れる価値があります。
良い点:
- オープンソース
- ファイルサイズ・使用回数の制限なし
- オフライン動作——完全なプライバシー
- 軽くて速い
気になる点:
- デスクトップ専用——Web 版なし
- できるのは分割・結合・回転・抽出のみ(変換や圧縮は不可)
- Java ベースなので JRE が必要
こんな人に: PDF の結合・分割を頻繁にやる、信頼できるデスクトップツールが欲しい人。
9. DocHub
サイト: dochub.com
DocHub は PDF の編集と署名に特化。フォーム入力、署名の追加、注釈付けが主目的なら、これがうまくこなしてくれます。
良い点:
- フォーム入力と電子署名がしっかり使える
- Google Drive / Dropbox 連携
- 共同編集機能
気になる点:
- 無料プランは月3文書まで
- 登録が必要
- 変換・圧縮はあまり得意でない
こんな人に: 署名・注釈・フォーム入力がメインの人。
10. QPDF(コマンドライン)
サイト: github.com/qpdf/qpdf
PDF を大量に、あるいはスクリプトで処理する技術者には QPDF が強力です。線形化、暗号化、結合、ページ操作を正確にこなします。
良い点:
- 非常に高機能で正確
- バッチ処理をスクリプト化できる
- オープンソース
- 制限は一切なし
気になる点:
- コマンドライン専用——GUI なし
- 学習コストが高い
- 一般ユーザー向けではない
こんな人に: スクリプトで PDF を操作したい開発者・サーバー管理者。
早見比較表
| ツール | 無料の制限 | 登録 | PDFツール | その他ツール | 処理場所 | デスクトップ版 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Filuni | 無制限 | 不要 | 10 | 111(画像・動画・開発系など) | ブラウザ | なし |
| PDF24 | 無制限 | 不要 | 30+ | なし | サーバー | あり |
| PDFgear | 無制限 | 不要 | 15+ | なし | サーバー/ローカル | あり(無料) |
| Stirling PDF | 無制限 | 不要 | 40+ | なし | 自己ホスト | なし |
| Sejda | 3/時 | 一部機能 | 30+ | なし | サーバー | あり |
| PDF Candy | 制限あり | 不要 | 44 | なし | サーバー | あり |
| iLovePDF | 制限あり | 一部機能 | 25+ | なし | サーバー | あり |
| PDFsam | 無制限 | 不要 | 4 | なし | ローカル | デスクトップのみ |
| DocHub | 月3文書 | 必要 | 10+ | なし | サーバー | なし |
| QPDF | 無制限 | 不要 | 15+ | なし | ローカル | CLIのみ |
結局どれを選べばいい?
正直なところを言うと、こんな選び方になります。
- 1つで全部済ませたい → Filuni。PDF だけでなく121ツール。制限なし、登録なし。
- PDF ツールだけ、実績ある定番がいい → PDF24。無料で安定、長年の実績。
- 無料のデスクトップ PDF エディタが欲しい → PDFgear。フル機能エディタが無料なのは貴重。
- とにかくプライバシー最優先 → Stirling PDF(自己ホストできるなら)か Filuni(ブラウザ処理が良ければ)。
- PDF の中身の文字を編集したい → Sejda。実テキスト編集ができる数少ない無料ツール。
- スクリプト・自動化で PDF を扱う → QPDF。コマンドラインなら無敵。
ちなみに小ワザを1つ。無料ツールは「どれか1つ」に絞らず、2〜3個ブックマークしておくのがおすすめです。どれもタダなので保険を持っておいて損はありません。あるケースでは PDF24 の圧縮がきれいに効き、別のケースでは Filuni の変換のほうが正確、ということは普通に起こります。
ありがちな失敗にも触れておくと、役所や学校に提出する書類で「サイズ上限◯MB」に引っかかるパターン。結合してから「あっ大きすぎる」と気づくより、最初から提出先の上限を確認してから作業したほうが二度手間になりません。
よくある質問
Smallpdf は本当に無料だと1日2回までですか?
はい。Smallpdf の無料プランは1日2文書まで処理できます。それを超えると24時間待つか、Smallpdf Pro(月15ドル/年払いなら月10ドル)にする必要があります。
無料の PDF ツールは安全に使えますか?
処理のやり方によります。Filuni のようにブラウザ内で処理するツールは、データをサーバーに送りません。サーバー側で処理するツールはたいてい数時間以内にファイルを削除しますが、その間ファイルは一時的に端末を離れます。機密性の高い書類なら、ブラウザ処理かローカル処理のものを選ぶと安心です。
大きい PDF も無料で結合できますか?
できます。Filuni、PDF24、PDFsam は無料枠でもファイルサイズ制限なしで大きなファイルを扱えます。一方、Smallpdf など一部のサービスは無料ユーザーを1ファイル5〜15MB に絞っています。
学生におすすめの無料 PDF ツールは?
Filuni と PDF24 はどちらも学生向けに心強い選択肢です。両方とも制限なしで完全無料なので、レポートをまとめたり講義資料を圧縮したりする試験期間に、課金壁にぶつかる心配がありません。
iPhone や MacBook でも使えますか?
使えます。今回紹介した Web ベースのツールは、Safari でも Chrome でもモバイルブラウザでもそのまま動きます。iPhone で撮った書類の写真をその場で PDF にまとめてメールで送る、といった使い方も問題ありません。
無料ツールはウォーターマークが入りますか?
この10選はいずれも、無料枠で出力ファイルにウォーターマークを入れません。ウォーターマークなしは、そもそも選定の必須条件にしていました。
最終更新:2026年6月。すべて実際に試して確認済みです。
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